150916_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月16日 |
150916_01 |
TDK |
電子材料 |
誘電体・絶縁体 |
移動体通信機器用 |
ノイズ抑制等の用途向け高透磁率実現の超薄型磁性シート
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TDKのノイズ抑制シート「IFL16シリーズ」
(シート形状とロール形状) |
TDKはノイズ抑制シートとして、業界最高水準の高透磁率(=μ)を実現した超薄型の磁性シート「IFL16シリーズ」を開発した。スマホなどのノイズ対策をはじめ電磁誘導式ペン入力の感度向上などの用途に向けて当初、月産5万枚を予定し、量産を開始した。サンプル価格はシートサイズ300×200×0.05ミリで2千円/枚。
新製品は粉体状の金属系磁性体をポリマーで被覆したもの。新たに開発した磁性粉の採用、シート化の新工法などを用いることによって、1メガヘルツにおけるμを220まで高めることができた。これによって、同社従来製品「IFL12」に比べて、同等性能でシート厚みを約20%薄型化した。
μは磁性体に磁界を印加したときの値の増加率で、磁性体での磁力線の吸収しやすさのこと。μを高めることで薄くても良好なノイズ吸収特性が得られる。
標準シートサイズは300×200ミリ。厚みは0.03ミリと0.05ミリの2種類をラインアップ。また、幅300ミリで長さ100メートルのロール状でも供給できる。
スマホなどは小型、薄型で多機能化するため、部品の実装密度が飛躍的に高まっている。そのため、機器内部のノイズ対策は、効果的な抑制が強く求められている。
熱エネルギーに変換
ノイズ対策は基板上の回路設計と各種部品によって施されるのが一般的。しかし、想定しない不要なノイズの輻射が発生する場合があり、ノイズを吸収し、熱エネルギーに変換することができるノイズ抑制シートの有効利用が注目されている。
貼付けるだけで効果
コネクタ、FPC、半導体デバイスのパッケージなど、ノイズ源やノイズの影響を受けたくない箇所に対して、貼り付けるだけでノイズ対策効果が得られるため、需要が伸びている。
また、電磁誘導の原理を利用したペン入力においては、ペン入力の感度改善を目的にディスプレイのセンサーボードに磁性シートを貼り付ける用途でも薄型化のニーズが強く、高μの磁性シートの必要性が高まっている。
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