150916_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月16日 |
150916_02 |
ヨコオ |
ユニット |
センサーモジュール |
一般産業用 |
移動体検知向け79GHz帯レーダー/センサー用ドップラーモジュール
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ヨコオの「79GHz帯レーダー/
センサー
用ドップラーモジュール」 |
ヨコオは速度測定レーダーやセキュリティ用途の移動体検知センサーに適した高性能な「79GHz帯レーダー/センサー用ドップラーモジュール」を開発した。
同モジュールはディスクリートデバイスのみで構成され低コストで、回路を簡素化して送受信性能を高め、より高感度な検知を可能にしたRFモジュール。同モジュールに使用した「Gunn発振器」(特許出願済み)は、今月開催された欧州マイクロ波会議(パリ)で技術論文を発表した。
一般に電波を使った近距離/中距離物体検知には24ギガヘルツ帯レーダー、UMBレーダー、移動体検知センサーが用いられる。だが、これらの機器はほかの機器との干渉問題があるほか、UMBは利用上の制限もあり、より高精度の検知が可能な79ギガヘルツ帯(77.0―81.0ギガヘルツ)が注目され、規格化が進められている。
79ギガヘルツ帯は小電力無線装置で使われる最も高い周波数帯で、将来的には24ギガヘルツ帯に代わり急速な普及が見込まれているが、RFモジュールに79ギガヘルツ帯対応送受信ICを使用するとコスト高になるという課題がある。これを解決すべく、同社は独自開発のダイオードで、ディスクリートデバイスのみの構成のモジュール開発に成功した。
開発品の特徴は(1)Gunn発振器には新規開発した発振回路と独自開発のGunnダイオードを搭載し、世界トップクラスの発振効率と低位相雑音特性を実現(2)受信機には同社製ショットキーバリアダイオードを使用し、高感度受信を実現(3)ディスクリートデバイスのみの構成で低コスト。
同モジュールはアンテナを取り付けるだけで簡単にドップラー信号が得られ、移動体の速度、動体の存在有無の計測が可能。移動体の速度測定のほか、侵入者検知などのセキュリティ対策のセンサーなど様々な用途に使用できる。ミリ波帯を使用するため、雨・雪等の天候やセンシング機器に付着する汚れなどの影響を受けにくい。
仕様は送信周波数79ギガヘルツプラスマイナス2ギガヘルツ。発振効率2.5%Max(発振器出力)。受信感度はリターンロス75dBc Min。外形寸法24×20×10.5ミリメートル。
同社では今後、移動体の動き(近づく/遠ざかる)を識別できるデュアルチャンネルモジュールや、アンテナ付きモジュールなど、市場の要望を見ながら開発・製品化していく計画。
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