インバータの平滑用途向け基板自立型アルミ電解コンデンサ

ルビコンのインバータ平滑用途向け 基板自立形アルミ電解コンデンサ　 「ＵＦＧ／ＨＦＧシリーズ」

　ルビコンはインバータの平滑用途に基板自立形アルミ電解コンデンサ「ＵＦＧ／ＨＦＧシリーズ」を開発し、サンプル出荷を開始した。量産は１０月から。

　産業機器などのインバータの平滑用途としては、使用方法で並列となる場合、員数を削減するため静電容量をより多く取れるねじ端子品を使用する場合があるが、基板実装で使用するには不向きなことから、基板自立形アルミ電解コンデンサ単体での静電容量アップの要望が高まっている。

　そこで、これまでの設計・生産技術を融合・発展させ、従来の基板自立形でラインアップしていたサイズを超える径φ３５―φ４５で高さが５０―１００ミリの製品を開発した。

　高信頼性で高性能の大容量品であり、コンデンサ員数削減による電源基板の小型化を通じて、電源のトータルコスト削減に効果を発揮する。

　今回、大サイズの基板自立形アルミ電解コンデンサとして、８５度１万時間保証の「ＵＦＧシリーズ」と、１０５度５千時間で高リプル対応の「ＨＦＧシリーズ」をラインアップした。

　両シリーズは長年に渡る高倍率電極箔の開発ノウハウに加え、それを高精度に巻き取る製造技術や巻取り工程以降の製造技術を集約することで実現した大サイズの基板自立形品。大サイズ化したことにより、従来の基板自立形製品に比べ、さらなる高信頼性化と高性能化を実現。また、大サイズ化による自重増加に伴う基板実装性低下を回避するため、端子形状は４端子を標準としている。

　サイズはφ３５×５０―φ４５×１００ミリメートル。定格電圧は３５０Ｖ、４００Ｖ、４２０Ｖ、４５０Ｖ。静電容量は３９０μ―２７００μＦ。