厚み1.2ミリのB3ケースに入った導電性高分子タンタルコンデンサ

大容量ポリマータンタルコンデンサ「Ｆ／ＰＳ 　シリーズ」（Ｂ３ケース）

　ＮＥＣトーキンは導電性高分子タンタルコンデンサ「ネオキャパシタ、Ｆ／ＰＳシリーズ」にＢ３ケースを追加、開発した。タイのＮＥＣトーキンエレクトロニクス（タイランド）において、月産２００万個の規模で量産を開始した。サンプル価格は１００円／個。

　導電性高分子タイプのタンタルコンデンサは、コンデンサ類の中でも小型・低背、高容量を特徴としており、スマホ、タブレット、ノートＰＣなどに搭載されている。

　Ｆ／ＰＳシリーズは、大容量化を実現させるために下面電極構造を採用した。ＥＳＬが低いため、高周波化しているスイッチング電源平滑用途にも最適な機能を備えている。

　同シリーズでは、セットの薄型化に対応するため、従来の厚み２ミリメートルのＢ２ケース（３.５×２.８×２ミリメートルサイズ）を厚み１.２ミリメートルのＢ３ケース（３.５×２.８×１.２ミリメートルサイズ）へ薄型化し、標準品「ＰＳ／Ｌシリーズ」のＢ３ケース品と比較し、約２倍の大容量化を実現することに成功した。

　また、同社は素子材料であるタンタル粉末・素子製造工法（陽極酸化方法や導電性高分子合成方法）を改善、ネオキャパシタでは初の定格電圧３５Ｖの開発に成功。２５Ｖ・１５μＦと３５Ｖ・６.８μＦをラインアップした。

　今後、２.５Ｖ・３３０μＦ、６.３Ｖ・２２０μＦ、１６Ｖ・４７μＦを商品化する計画。