LVDS/GVIF対応の車載用高速差動伝送コネクタ

航空電子の車載用高速伝送コネクタ 「ＭＸ４９Ａ／ＭＸ４９Ｃ」

　日本航空電子工業は車載用高速伝送コネクタとして、ＬＶＤＳ／ＧＶＩＦ（ギガビット・ビデオ・インターフェイス）に対応した「ＭＸ４９Ａ」（非防水タイプ）および「ＭＸ４９Ｃ」（防水タイプ）を開発した。車載用高速差動伝送コネクタのラインアップ拡充を図ることで、顧客の利便性向上への貢献を目指す。

　車の電子化進展に伴い、サラウンドビューでの安全確認、メーターパネルの液晶化、後部座席でのＤＶＤ鑑賞など車載ディスプレイは増える傾向にある。そこで使用される伝送信号も、効率的に大量のデータが送れるデジタル高速差動伝送に移行している。

　同社ではこうしたニーズに対応するため、車載向け映像信号用としてＬＶＤＳ／ＧＶＩＦに対応したコネクタを開発し、車載用高速差動伝送用コネクタのラインアップバリエーション充実を図った。

　特徴は、車載用ＬＶＤＳ／ＧＶＩＦデジタル映像信号対応。高速伝送に対応したインピーダンスマッチング設計。ＥＭＩ対策としてシールドシェルで全面シールド。誤嵌合防止用キー違い品５種類を用意。中継タイプは非防水と防水の２種類を用意。伝送性能と信頼性確保のためハーネスで供給する。

　用途は、車載インフォテイメント系のＥＣＵやディスプレイ間接続、サラウンドビューやモニター間の接続など。

　一般仕様は、ＭＸ４９Ａ（基板対電線、電線対電線〈非防水〉）は、４極アングルタイプで、スルーホール（誤嵌合防止用キー違い品５種類）。耐電圧ＡＣ１千Ｖｒｍｓ　１分間印加（嵌合状態）。絶縁抵抗１００ＭΩ以上。適用基板厚１.６ミリメートル。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度Ｃ。

　ＭＸ４９Ｃ（電線対電線〈防水〉）は極数は４極。耐電圧ＡＣ１千Ｖｒｍｓ　１分間印加（嵌合状態）。絶縁抵抗１００ＭΩ以上。使用温度範囲マイナス４０―プラス１００度。

　適用電線はともにシールドツイストクアッド電線（ハーネス販売のみ）。