電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月24日 150424_03 NECトーキン 受動部品 コンデンサ 通信インフラ用

耐熱性125度対応の高信頼性タイプのタンタルコンデンサ


 NECトーキンのポリマータンタルコンデンサ
  「PS/Hシリーズ」

 NECトーキンはタンタルコンデンサ事業への取り組みを強化している。主力市場であるパソコン、ゲーム機関連向けに加え、薄型シリーズの拡充により、最近ではスマホ、タブレット向けで需要を伸ばしている。今後は成長戦略の一環として通信、産業機器、環境関連分野での事業拡大を目指し、新たに125度対応の高信頼性タイプ「PS/Hシリーズ」を開発した。7月からタイの生産子会社・NECトーキンエレクトロニクス(タイランド)で月産100万個で量産を開始する。

 同社はタンタルコンデンサ事業として、導電性高分子(ポリマー)電極タイプに特化。「ネオキャパシタ」の商標で製造、販売している。同製品は小型、大容量で低ESRを特徴としており、これまでパソコンやゲーム機分野で採用が定着化。さらに厚みを1ミリメートル内外まで薄型化したことで、スマホやタブレットでの需要が伸びている。

 今回、PS/Hシリーズをネオキャパシタに追加したのは、高信頼性化技術を確立することによって、インフラを含めた通信機器分野をはじめ産業、環境関連での新規開拓を展開するため。

 NECトーキンエレクトロニクス(タイランド)では、大洪水以降の工場移転後、既に生産規模が月産1億個内外まで回復。今回の新製品によってさらに生産規模の拡大に弾みをつける。

 新製品は素子材料であるタンタル粉末・素子製造工法(陽極酸化方法や導電性高分子合成方法)の改善により、使用上限温度を従来の105度から125度へと耐熱性を高めた。サイズは3.5×2.8×1.9(厚)ミリメートル。定格電圧は6.3―25V。静電容量は3.3―100μF。

 同社では、従来は積層セラミックやアルミ電解コンデンサが使用されてきた市場においても、積層セラミックコンデンサでは振動や衝撃による割れ発生のリスクがあり、アルミ電解コンデンサでは小型化が難しいことや、電解液ドライアップといった寿命への課題があることから、これらの問題を克服できるポリマータンタルコンデンサの用途が拡大すると期待している。


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