白物家電のインバータ駆動用パワー半導体モジュール

三菱のパワー半導体モジュール 「ＳＬＩＭＤＩＰ」シリーズ

　三菱電機は家庭用エアコン、洗濯機や冷蔵庫などの白モノ家電のインバータを駆動するパワー半導体モジュールの新製品として、業界最小のパッケージを実現した「ＳＬＩＭＤＩＰ」シリーズを５月１１日から順次発売する。

　新製品は第７世代ＩＧＢＴの薄厚構造を用いたＲＣ―ＩＧＢＴの搭載により、従来製品に比べてパッケージサイズを３０％縮小し、１.５ｋＷクラスのモーター駆動用として業界最小を実現している。保護機能付き制御ＩＣと電流制限抵抗付きＢＳＤ（ブート・ストラップ・ダイオード）の内蔵により、外付け部品数を削減する。

　従来製品よりも最大保証ケース温度を１５度拡大して１１５度とし、放熱設計の自由度を向上させた。

　また、温度上昇時に自動的に保護する過熱保護機能に加え、制御ＩＣ部の温度をアナログ信号で出力する温度出力機能を搭載することで、熱に対する保護設計の自由度も上がっている。

　ＳＬＩＭＤＩＰ―Ｓは冷蔵庫など向けでサンプル価格６５０円、ＳＬＩＭＤＩＰ―Ｌはエアコンや洗濯機など向けで同８００円（いずれも税別）。