クレジットカードサイズのマザーボード向け5.5ミリ角のPMIC

インターシルのＰＭＩＣ「ＩＳＬ９５９０ｘ」

　米インターシルは２セル・リチウムイオンバッテリを電源とするハイエンドのウルトラブックとタブレット向けに、業界で初めてクレジットカード大のマザーボードを可能にする二つの高集積パワーマネジメントＩＣ（ＰＭＩＣ）を発表した。

　新製品のシングル・チップ「ＩＳＬ９５９０８」は、インテルの新しいＩＭＶＰ８プラットフォーム向けサブシステム・ペリフェラル電源要件向けに最適化された八つの電圧レールを提供。

　もう一つの「ＩＳＬ９５９０６」はＶＲ１２.６仕様準拠システム向けに八つの電源レールを提供する。両製品ともサイズは５.５ミリメートル角で、従来品に比べ・ＰＣマザーボード・サイズを７５％削減する。

　ＩＳＬ９５９０ｘは、ウルトラブック、タブレット、２―ｉｎ―１　ＰＣのスリム化、多機能化、バッテリ寿命の延長などのニーズに対応したＰＭＩＣ。

　コントローラ、パワー／ドライバーＭＯＳＦＥＴ、ＶＴＴ　ＬＤＯレギュレータ、独立イネーブル・インジケータとパワー・グッド・インジケータ、Ｉ^２Ｃインターフェイス、８個の同期整流型降圧レギュレータ用の故障保護／監視機能を集積。９０％の効率を実現しているほか、競合製品に比べ２倍の機能を内蔵している。

　ＰＭＩＣ、コア電圧レギュレータ、バッテリ・チャージャの三つの部品を用意すれば、ＣＰＵ／ＧＰＵ、バッテリ、サブシステム周辺機器（フラッシュ・メモリー、ＵＳＢ、ＨＤＭＩ、オーディオ、センサー、カメラ・モジュール、Ｗｉ―Ｆｉ）に電力を供給できる。

　ＩＳＬ９５９０ｘはスマホ同様のインスタント・オン、常時接続機能を提供するインテルとマイクロソフトのコネクテッド・スタンバイ標準をサポートする業界唯一のシングルチップ・ソリューション。

　ＩＳＬ９５９０８とＩＳＬ９５９０６は、５.５ミリメートル角の１２１ピンＷＬＣＳＰパッケージで、既に出荷開始されている。３千個一括購入時の単価は、両製品とも７ドル。