電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月19日 150319_02 住友電気工業 光関連部品 光部品、光モジュール 通信インフラ用

レンズ統合型の多心シングルタイプの光ファイバコネクタ


レンズ結合型32心シングルモード光ファイバ
用コネクタ
                  

 住友電気工業は17日、シングルモード光ファイバを超多心で接続可能、かつ耐ダスト性を持ち合わせた新しい光コネクタ技術を開発したと発表した。

 インターネット上で情報を扱うデータセンターでは近年、急激にデータ通信量の増加が進んでおり、より高速大容量、長距離でデータ伝送することが求められている。光ファイバには主に直径が約0.01ミリメートルの長距離伝送、大容量伝送に適したシングルモードと、直径が約0.05ミリメートルの短距離伝送に適したマルチモードタイプがある。現在、データセンター内の光配線の大半はマルチタイプだが、データ量増大に伴い、シングルタイプの導入が進むものと予想される。

 現在、光ファイバ配線をIT機器に接続する多心コネクタには、主にMPO(マルチファイバ・プッシュオン)が用いられている。光ファイバの端面間に押しつけることで、光が伝送される部分であるコア同士を直接しっかり接触させる接続技術をベースとしている。

 しかし、シングルタイプはコア部分のビーム直径がわずか0.01ミリメートルと小さく、この部分にダストが付着すると損失を生じるため、事前に除く必要があった。また、今後ファイバの心数が増えるに従い、接続時にさらに強い押しつけ力が必要となり、着脱作業が難しくなるとともにコネクタの耐久性の低下が問題となる。

 今回開発したレンズ結合型のシングルタイプ多心コネクタは、レンズでビーム径を拡大することでダストの影響を少なくし、コネクタ間を非接触にすることで、接続時の力を大幅に低減した。

 特徴は(1)残留ダストの影響が少ない(2)清掃が簡単(3)押しつけ力が小さく着脱が容易、などがあげられる。

 本成果は3月24―26日、米ロサンゼルスで開催される世界最大規模の光ファイバ通信国際会議「OFC2015」で発表、展示する。


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