150129_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月29日 |
150129_02 |
日本ケミコン |
受動部品 |
コンデンサ |
自動車機器用 |
低抵抗で3000F/3600Fの大型サイズ電気二重層キャパシタ
日本ケミコンは14年度内に、電気二重層キャパシタの低抵抗タイプ「DXEシリーズ」で3千Fおよび3600Fの大型サイズを商品化する。これまでの最大1200Fまでは、自動車の回生エネルギーおよびアイドリングストップ用途で搭載が本格化。今回、さらに大型キャパシタを商品化することで、自動車に加え、産業機器分野での新たな市場開拓に弾みをつけたい考えだ。
DXEシリーズは独自の低抵抗化技術により、同サイズの従来品に比べて内部抵抗を60%削減することに成功。これによって、マツダ、ホンダの乗用車への搭載を実現。今回の大型品もその技術を基本としており、2.5V定格で静電容量3千F、内部抵抗0.3mΩ、同3600Fで同0.27mΩという大容量と低抵抗化を同時に実現することに成功した。
サイズは直径63.5ミリメートル。長さは3千Fが153ミリメートル、3600Fが172ミリメートル。
DXEシリーズは、ほかの蓄電デバイスと比較して長寿命・急速充放電可能・安全性が高い・環境負荷が小さい──といった特徴を持つ。
同社によると、今回の大型品の開発によって自動車での採用に自由度を高めると同時に、自動車のみならずUPS、クレーン、リフト、建設重機、風力/太陽光発電など、産業機器分野での市場開拓が容易になるとしている。
同社は電気二重層キャパシタ事業として、主力事業であるアルミ電解コンデンサに次ぐ一大事業に育成したい考え。14年度の同キャパシタの売上高は44億円を見込んでおり、現在取り組んでいる中期経営計画中で、100億円まで売上げを拡大する計画。
今回の大型品の品ぞろえ拡充は、15年度から新規開拓を展開するための製品戦略である。
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