ウエアラブル端末向け小型・省電力のDC-DCコンバータ

超低消費電力を実現した新製品

　トレックス・セミコンダクターは小型・省電力のデバイス技術を生かし、ウエアラブル端末市場への取り組みを強化している。

　超低消費電力を実現した降圧同期整流ＤＣ―ＤＣコンバータ「ＸＣ９２６５シリーズ」をこのたび発表し、ウエアラブル端末をはじめとする小型・省電力を必要とする市場への拡販を目指す。

　同製品はＰＦＭ制御により超低消費電力を実現した。軽負荷で高効率が重視される機器や、電池の長寿命が求められる機器向けに最適だ。外付け部品としてコイルと出入力のコンデンサのみで降圧ＤＣ―ＤＣ回路を実現することができる。

　動作電圧は２.０―６.０Ｖ。出力電圧内部設定品で出力電圧を１.０―４.０Ｖ（精度プラスマイナス２.０％）まで設定可能。

　同製品は１６日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「ウェアラブルＥＸＰＯ」に出展し注目を集めた。

　藤阪知之社長は「国内では今回が展示会初出展となる。これまで実績のあるオーディオやナビ、自動車に加え、ウエアラブル市場でも拡販していきたい。当社の強みとする小型で低消費電力、耐ノイズ特性に優れたデバイスを幅広い市場へ供給拡大していく」と話している。