高精度で消費電流を従来品の1/5以下に抑えた音叉型水晶振動子

リバーエレテックの小型で低消費電流の 水晶発振器

　リバーエレテックは消費電流を従来品に比べ５分の１以下に抑え、しかも音叉型水晶振動子に勝る温度特性で３２.７６８キロヘルツのクロックを実現した水晶発振器を開発した。

　スマホをはじめ、ウエアラブル機器、スマートメーターなどに向けてサンプル出荷を開始。年内に量産する計画だ。

　新製品は２５２０サイズの「ＦＣＸＯ─０５Ｄ」、２０１６サイズの「ＦＣＸＯ─０６Ｄ」、さらに世界最小の１６１２サイズの「ＦＣＸＯ─０７Ｄ」。

　電子機器ではより消費電流の少ない、高精度で安定した発振をするクロック源が求められている。同社はこの要求を踏まえ、ＡＴカット水晶片を発振回路で分周することにより、３２.７６８キロヘルツに代表されるキロヘルツ帯で狭周波数偏差に対応するクロック用発振器「ＦＣＸＯ─０５Ｃ」および「ＦＣＸＯ─０６Ｃ」を製品化している。

　今回の新製品は、高まる低消費電流化へのニーズに対応するべく、５分の１以下の消費電流を実現。さらにＦＣＸＯ─０７Ｄは、世界最小サイズであることから、電子機器の小型・軽量化、多機能化に貢献する。

　また、独自の電子ビーム封止工法を用いたセラミックパッケージと金属蓋を使用することで、高い基本性能と優れた信頼性を確保しているほか、環境に配慮したＲｏＨＳ指令対応製品となっており、鉛フリーはんだのリフロープロファイルにも対応する。