ラック実装システム向けDC/DC降圧マイクロモジュールレギュレータ

２０Ａ降圧マイクロモジュール レギュレータ「ＬＴＭ４６３９」

　リニアテクノロジーは４日、最適な効率で２.５―７Ｖの主電源システム・レールを０.６Ｖの低いポイントオブロード（ＰＯＬ）電圧に変換可能な２０Ａ　ＤＣ／ＤＣ降圧マイクロモジュールレギュレータ「ＬＴＭ４６３９」の販売を開始した。
　
　新製品はマイナス４０―１２５度の温度範囲で動作する。１千個時の参考単価は１９.４５ドルから。

　ラック実装システムでは、電圧変換の効率を上げることで、消費エネルギーの節減、熱管理の簡素化、装置の小型化を実現できる。このアプリケーションには、主電源分配レールとして３.３Ｖが望ましいクラウド・ベースの装置やＲＡＩＤシステムなどがある。

　ＬＴＭ４６３９は完全なスイッチング・ポイントオブロード電源で、インダクタ、ＭＯＳＦＥＴ、ＤＣ／ＤＣコントローラ、補償回路を内蔵。実装面積１５×１５ミリメートル、高さ４.９２ミリメートルのＢＧＡパッケージに収容されている。

　２０Ａの負荷電流で３.３Ｖ入力から１.５Ｖ出力に変換する場合、効率は８８％、電力損失は３.９Ｗ、周囲温度に対する接合部温度の上昇は３７度。

　高精度の出力電圧レギュレーションを行い、総ＤＣ誤差は最大プラスマイナス１.５％。最大４個のデバイスを並列に接続することで、最大８０Ａの出力を供給可能となっている。

　入力電源範囲は２.３７５―７Ｖ。出力電圧範囲は０.６―５.５Ｖで、過電流状態や過電圧状態に対する保護機能を備えている。