携帯端末向け0.2ミリピッチの超狭ピッチ低背FPCコネクタ

日本モレックスの０.２０ミリピッチＦＰＣコネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は携帯機器向けに、０.２ミリピッチの超狭ピッチで低背（０.９５ミリメートル）かつ奥行き３.００ミリメートルの「０.２０ミリメートルピッチＦＰＣコネクター」を発表した。コンパクト設計により、スマホやデジタルカメラなどの実装面積の省スペース化が求められる機器に適している。

　新製品は、ボトムターミナルがケーブルの動きに追従して可動するスプリングターミナル設計を採用した。

　このため、ケーブルが上方向または下方向に引っ張られた場合にも優れた接触保持力を発揮し、ケーブルパッドと端子の間で確実な電気接続を維持できる。

　コネクタの上下両面に接点を設けたデュアルコンタクト（両面接触）設計を取り入れている。これにより、上面および下面接触の両方に対応でき、トップおよびボトムマウントタイプの同種、または異なるコネクタとの嵌合が可能な設計柔軟性を発揮する。

　主な特徴は、ハウジングとはんだテールとの間に設けた隙間により、フラックス上がりを防止。ハウジング材料に低ハロゲン素材を採用し環境要件に適合。高密度環境での取り扱いが容易なＢａｃｋＦｌｉｐアクチュエータを備え、携帯機器の設計に最適。ハウジング下のパターン禁止エリアが不要なため、ＰＣＢパターン設計時の制約がない。

　用途はスマホ／携帯電話、タブレット端末、ＤＳＣ／ＤＶＣ、携帯式ナビゲーション機器、ノートＰＣなど。