電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月26日 140926_01 日本電波工業 受動部品 発振子・共振子、振動子 通信インフラ用

基地局等向け小型高性能の電圧制御水晶発振器(VCXO)


日本電波のVCXO

 日本電波工業は通信インフラ分野での水晶デバイス事業への取り組みを強化している。スマホをはじめ通信トラフィックの増大に対応。基地局や光ネットワーク装置の小型化・増設に合わせ、小型で高性能な電圧制御水晶発振器(VCXO)「NV5032SC」を開発した。10月からサンプル、15年1月から量産する。

 新製品は5×3.2×1.2ミリメートルと小型化を図り、高速大容量通信に必要な高周波帯に対応すると同時に、信号の純度と安定度を確保するため、同サイズとして世界最高クラスの低位相雑音特性と低位相ジッタ特性を実現した。

 VCXOは基地局・光ネットワーク装置のデジタル変調回路での基準信号源として、純度の高い信号(キャリア信号)を大容量に高速伝送するために用いられるもの。

 キャリア信号は、マルチキャリア変調などのように同じ装置内に狭い周波数間隔で並べられるため、VCXOの位相雑音が高いと隣接する信号の位相雑音が相互に影響を与え、画像・音声などの信号の劣化を招く。そのため、基地局・光ネットワーク装置で使用されるVCXOには位相雑音が低いことが求められる。

 また、基地局はスマホなどの普及と通信規格の進展によって無線通信の高速大容量化が進んでいる。特に都市部で、マクロ基地局の機能を補完し負荷を軽減するために小型化・スモールセル化が進められており、VCXOも、それに合わせた小型化と同時に、高周波対応、低位相雑音を実現させることが必要になる。

 このニーズに対応し、周波数範囲が100メガ―200メガヘルツ、裾部のオフセット周波数帯での位相雑音特性がオフセット周波数1キロヘルツでマイナス127 デシベル 、オフセット周波数100キロヘルツでマイナス156 デシベル 、オフセット周波数帯12キロ―20メガヘルツの位相ジッタ特性が安定時で0.13ピコ秒と、スモールセル基地局および光ネットワーク装置で求められる特性を5032サイズで実現。

 加えて、通信装置側での利便性を考慮し、従来は困難であった低位相雑音特性と高い入力抵抗(10MΩ)の両立も実現した。


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