車載用静電容量方式のOGS(ワン・グラス・ソリューション）タッチパネル

車載用静電容量方式ＯＧＳタッチパネル

　ＳＭＫは２５日、薄型化によるデザイン性向上を実現した車載用静電容量方式ＯＧＳ（ワン・グラス・ソリューション）タッチパネルを開発し、受注活動を開始したと発表した。１枚のみのガラスを使用することで薄型化を図り、デザイン性向上を実現した。

　新製品は、カバーガラスとセンサー面を一体化させ、センサーにブラックマトリックス（ＢＭ）印刷を施し、製品に加飾機能を搭載した。カバーガラスは、ソーダライムガラスだけでなく、アルミノシリケート強化ガラスを用いることで、さらなる強度アップ効果が見込まれ、省部品化による薄型化と軽量化にも寄与する。

　操作部側はガラスで表面硬度６Ｈと高硬度で高級感があり、さらに防幻・反射防止・防指紋加工を施し視認性を向上させている。ガラスの異形化も可能なためデザイン性にも優れている。

　同製品の市場投入により、静電容量方式タッチパネルのレパートリ拡充を進める。生産は、フィリピン工場で月産１０万台（７インチ換算）を計画している。

　特徴は、カバーガラスとセンサー面を一体化。強化ガラスにより高強度を実現。薄型化を実現。光学特性も向上させている。用途はカーナビやセンターコンソールなど。

　主な仕様は、読み取り方式は静電容量方式（投影型相互容量式）。入力荷重０Ｎ。入力方式は指。使用温度範囲マイナス３０―プラス８５度。保存温度範囲マイナス４０―プラス９０度。透過率９４％（ＭＡＸ）。反射率１％（ＭＩＮ）。

　▽ＯＧＳタッチパネル

　カバーガラスにタッチセンサーを直接形成することで薄型化を図った新方式のタッチパネル。薄型軽量化のほか、透過率向上や部材コストダウン等のメリットがあり、一部のモバイル端末などで実用化されている。