携帯端末向け世界最小0201サイズの積層セラミックコンデンサ

太陽誘電が開発した0201サイズ積層セラミックコンデンサ ��、右に向かって0402サイズ、0603サイズ、1005サイズ

　太陽誘電は積層セラミックコンデンサで、世界最小０２０１サイズ（０.２５×０.１２５×０.１２５ミリメートル）を商品化した。スマホやウエアラブル端末など小型・薄型化が求められる機器の高周波回路でのインピーダンスマッチング用途や、ＩＣ電源ライン向けデカップリング用途に適する。玉村工場（群馬県玉村町）において、月産３千万個の量産体制を構築した。サンプル価格は１個１０円／個。

　同社は、８４年のニッケル電極大容量積層セラミックコンデンサの商品化以来、材料技術や積層技術などを高度化することで小型化、大容量化を進めてきた。

　材料技術など進化

　今回、積層セラミックコンデンサの材料技術、シート薄膜技術、印刷技術、積層技術などを進化させ、世界トップクラスの小型形状である０２０１サイズ積層セラミックコンデンサの量産を実現したもの。

　温度補償用は、２５Ｖ定格で０.２ｐ―１０ｐＦをカバー。高誘電率系は、１６Ｖ定格が２２０ｐ―１千ｐＦ、６.３Ｖ定格が２２００ｐ―１万ｐＦをカバーする。

　デジタル機器の小型・薄型化、高性能化に伴い、積層セラミックコンデンサは小型・薄型、大容量化の技術を進展させている。同社は１００５サイズ、０６０３サイズ、さらには０５年に０４０２サイズを商品化するなど、常に業界トップクラスの小型・薄型化、大容量化に取り組んできた。

　今回、０２０１サイズを商品化し量産体制を確立したのは、スマホなどの小型、薄型、軽量化および高機能化で、一段と高密度実装化技術が要求されると判断。さらにモジュールの小型化なども進み、新たな市場としてウエアラブル端末が台頭することを展望したことによる。

　シーテックで展示

　この商品は、１０月７日から千葉・幕張メッセで開催される「ＣＥＡＴＥＣ　ＪＡＰＡＮ　２０１４」の太陽誘電ブースにて展示する。