電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月30日 140730_02 太陽誘電 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般産業用

太陽光発電所向け無線方式によるストリング監視システム


太陽誘電のストリングセンサーユニット

 太陽誘電は太陽光発電所向けに無線方式によるストリング監視システムを開発し、商品化した。環境エネルギー事業者のバイテックをはじめ、太陽光発電所での実証試験を踏まえて、8月から子会社の赤城電子(群馬県高崎市)で量産を開始する。

 新製品は、発電状況をストリングごとに計測、監視するシステムで、通信親機であるマネジメントユニットと通信子機であるストリングセンサーユニットで構成される。

 無線仕様は2.4ギガヘルツ帯を使用。マネジメントユニットは、最大子機接続台数が350台。ストリングセンサーユニットは、最大システム電圧が1千V。検出電流が0.5―12A。検出電圧が12―60V。計測精度はプラスマイナス2%。

 ストリング単位での電流と、装着した太陽光パネルの電圧の両方を検出することができるため、パネルの故障や配線の接続不良などによる出力低下が起きた場合には、それがどのストリングで発生したか特定することができる。

 また、同社の持つ電源回路技術と無線モジュール技術を組み合わせて、ワイヤレスセンサーネットワークを構築することができる。無線モジュールはマルチホップ通信機能により、省電力化も実現。太陽光パネルで発電した電力から、ごくわずかな電力を利用して無線通信を行うため、バッテリレスを実現した。電池交換の必要もなく、新規に配線工事も不要のため、施工費用が大幅に抑えられる。

 これまでのパワーコンディショナを用いた電力監視では、発電所全体の発電状況を把握することはできるものの、故障の詳細や発生箇所までは検出できないため、それを特定するためには多大な労力とコストを要する。同社はそのような課題を解決するため、今回のシステムを開発した。


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