車載用機器向けUSCAR-30対応の一体型5Pコネクタ

ＳＭＫのＵＳＣＡＲ―３０規格対応コネクタ

　ＳＭＫは３０日、車載用機器向けに、ＵＳＣＡＲ―３０規格対応一体型５Ｐコネクタを開発し、販売を開始したと発表した。

　同製品は、カーナビやＥＣＵなどの車載機器間をＵＳＢ、ＬＶＤＳやイーサネットといった信号で接続可能なコネクタ。民生市場で実績のあるＵＳＢコネクタ（ミニＢタイプ）にケースとホールドダウンを追加し、堅牢な構造を実現した。

　ケースとホールドダウンをコネクタと一体化することで一括での実装を可能とし、実装工程の簡易化および組み立て作業性の向上に貢献する。基板に自立させることができ、コネクタ上面に実装吸着エリアを設けることで自動実装にも対応する。

　ＵＳＣＡＲ―３０規格対応コネクタは、米国自動車メーカー向けを中心に標準搭載され市場が拡大している。同社では今後、同製品を広く拡販していく方針。

　特徴は、ＵＳＣＡＲ―３０規格に準拠。ＵＳＢ２.０規格に準拠。自動実装対応可能。ＲｏＨＳ指令適応品。

　用途はカーナビ、リアモニター、カーオーディオなど。サンプル価格は１００円。生産能力は月産５０万個。

　主な仕様は、定格電圧電流５ＶＤＣ（ＲＭＳ）１Ａ。接触抵抗２０ｍΩ以下。絶縁抵抗ＤＣ１００Ｖ、１分後、１００ＭΩ以上。耐電圧ＡＣ１００Ｖ、１分間（ただし、アーク、絶縁破壊などの異常のないこと）。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度Ｃ。

　▽ＵＳＣＡＲ―３０規格
　ＵＳＣＡＲ（北米自動車規格）が策定した、ＵＳＢを車載機器に用いるためのインターフェイス規格。ＵＳＢ２.０やＬＶＤＳ、イーサネットなどの高速技術をサポートする。