実装高さ0.75ミリのモバイル機器向けマイクロSIMカード用コネクタ

マイクロＳＩＭカード用コネクタ「ＳＣＧＨ１Ｂシリーズ」

　アルプス電気は、タブレット端末やスマホなどのモバイル機器向けに、業界最薄の実装高さを実現したマイクロＳＩＭカード用コネクタ・基板落とし込みタイプ「ＳＣＧＨ１Ｂシリーズ」を開発、量産開始した。

　モバイル機器におけるＳＩＭカード用コネクタへの薄型化ニーズに対応して開発した。同社従来製品で進めてきた薄型化に加え、基板を切り欠いて実装する基板落とし込みタイプにしたことで、基板からの実装高さで業界最薄の０.７５ミリメートルを実現した。

　同社独自のシミュレーション技術を生かし、製品構造を最適化。製品上下を金属枠で囲む構造とすることで、基板落とし込みタイプとして業界最薄の製品高さと、こじり動作に強い構造の両立を実現した。精密加工技術や薄肉インサート成型技術により、安定した品質で量産を可能にした。

　カードの挿抜状態の検知に、摺動接点構造を採用した検出スイッチを搭載。異物の影響を受けにく、高い信頼性も確保している。

　用途は、タブレット端末やスマホなどの各種モバイル機器、ＤＳＣ／ＤＶＣなど。

　サンプル価格は４５０円（税込み）。生産は中国・無錫アルプス（無錫市）で行う。今月から月産１００万個の生産を開始した。

　外形サイズは１４.７６×１６.８７×実装高さ０.７５ミリメートル。実装形態はスタンダードマウント。カード排出量は３.０ミリメートル。メディア排出方法はプッシュ―プッシュタイプ。定格（１ピン当たり）は３.６Ｖ／０.５Ａ。初期接触抵抗１００ｍΩ　Ｍａｘ。挿抜回数５千回。