実装高さ0.69ミリのモバイル機器向けマイクロSDカード用コネクタ

「ＳＣＨＡ９Ｂシリーズ」

　アルプス電気は８日、タブレット端末などの各種モバイル機器向けに、業界最薄の実装高さを実現したマイクロＳＤカード用コネクタ・基板落とし込みタイプ「ＳＣＨＡ９Ｂシリーズ」を開発、量産開始したと発表した。

　新製品は、同社従来製品で進めてきた薄型化に加え、基板を切り欠いて実装する基板落とし込みタイプにしたことで、基板からの製品実装高さで０.６９ミリメートルを実現した。

　独自のシミュレーション技術を生かし、製品構造を最適化。製品上下を金属枠で囲む構造とすることで、基板落とし込みタイプとして業界最薄の製品高さと、こじり動作に強い構造の両立を実現した。

　さらに、精密加工技術や薄肉インサート成型技術によって、高品質な量産を可能とした。

　同製品は、カードの挿抜状態の検知に摺動接点構造を採用した検出スイッチを搭載。異物の影響を受けにくい高い信頼性も確保している。

　用途は、タブレット端末やスマホなどの各種モバイル機器、ＤＳＣ／ＤＶＣなど。

　サンプル価格は４５０円（税込み）。今月から中国・無錫アルプス（無錫市）で月産３１０万個の量産を開始した。

　主な仕様は、外径サイズは１４.９７×１５.３７×製品実装高さ０.６９ミリメートル。実装形態はスタンダードマウント（基板落とし込みタイプ）。カード排出量３.２ミリメートル。メディア排出方法はプッシュ―プッシュタイプ。定格（１ピン当たり）は３.６Ｖ／０.５Ａ。初期接触抵抗１００ｍΩ　Ｍａｘ。挿抜回数１万回。