FAKRA規格に準拠した高信頼性の車載用コネクタ

ミツミ電機の「ＦＡＫＲＡコネクタシリーズ」

　ミツミ電機は、車載用ＦＡＫＲＡ規格に準拠した「ＦＡＫＲＡコネクタシリーズ」を開発、量産を開始した。優れた高周波特性と軽量・高信頼性構造を実現している。

　開発したのはＦＡＫＲＡ規格準拠のレセプタクル同軸コネクタ（ダイキャストタイプ、ローハイトタイプ、取り付け方向垂直タイプ、デュアルコネクタタイプ、嵌合長ロングおよびショートタイプなど）。様々な用途に応じて対応可能な９機種で、ハウジングは１４色のコーディングカラーから選択できる。

　使用用途は、カーアンテナ、カーナビ、カーオーディオ、車載用カメラ、そのほか車載用高速伝送用機器。

　同社のＦＡＫＲＡコネクタシリーズは、顧客の様々な用途例に対応するため、多種多様なモデルをそろえている。今後も継続してラインアップを拡充する計画。

　特徴は、ＤＩＮ７２５９４―１（ＦＡＫＲＡ規格）準拠。特性インピーダンス５０Ωに対応。高周波特性は０―４ギガヘルツまで対応。今後、さらなる各種実装状態に合わせたシリーズ化を図り、シェア拡大を目指す。

　主な仕様は、電気的特性は定格電圧６０�X　ＤＣ。定格電流１Ａ　ＤＣ。特性インピーダンス５０Ω。耐電圧ＡＣ５００Ｖ。機械的特性は嵌合挿入力２５Ｎ以下。嵌合引抜力５―２５Ｎ。

　生産はフィリピンのセブミツミで行う。

　製品ラインアップは「ＣＤＭ―Ｋ３５」（ダイキャスト）、「ＣＤＭ―Ｊ９７／Ｊ９７Ｗ」（ローハイト／デュアル）、「ＣＤＭ―Ｋ３３」（バーチカル）、「ＣＤＭ―Ｋ３０／Ｋ０６」（モールドロング／ショート）。

　▽ＦＡＫＲＡコネクタ

　自動車業界で、外部アンテナと車載機器の接続に広く使用されている車載用高周波コネクタ。ＦＡＫＲＡ規格は、ＶＤＡ（ドイツ自動車工業会）傘下の標準化団体であるＤＩＮ／ＦＡＫＲＡにより規格化され、国際標準化が進んでいる。