ARMのR5コア搭載の車載用アプリ向けマイコン新ファミリー

　スパンションはこのほど、車載用アプリケーション向けにＡＲＭ社のＣｏｒｔｅｘ─Ｒ５コアを搭載した新しいマイクロコンピュータファミリー「Ｔｒａｖｅｏ（トラビオ）」を発表した。

　充電用設備、車両電子機器、バッテリ管理、クラスターディスプレイ、ＨＶＡＣ、ＡＤＡＳ（先進運転支援システム）などの幅広い車載用アプリケーション向けに、高性能ヒューマンマシンインターフェイス、優れたセキュリティ、高度なネットワーキングを提供する。

　同ファミリーとして初めての製品となる「ＭＢ９Ｄ５６０」は、２メガバイト のフラッシュメモリー内蔵、２００メガヘルツで動作可能なＡＲＭ社Ｃｏｒｔｅｘ─Ｒ５コアを２個搭載。シングルチップ上のデュアルコアアーキテクチャは、モーター制御用に二つのインターフェイス回路を有し、モーター制御動作用に二つのハードウエアＩＰを備える。

　同ファミリーは、部品コストおよび開発リソースを削減、二つのコア間での通信バス遅延を最小限にし、システム性能と安全性向上に貢献する。