121227_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月27日 |
121227_01 |
パナソニック |
半導体集積回路 |
専用IC |
デジタル情報家電用 |
分散処理ソフトアーキテクチャ採用のシステムLSI
パナソニックは、高速並列メディア処理プロセッサにアプリケーション処理を分担させた業界初の分散処理ソフトアーキテクチャを採用したスマート端末用システムLSIを開発した。
高速アプリケーション処理CPU「ARM Coretex―A9」とAVコンテンツをリアルタイムに処理できる高速並列メディア処理プロセッサ「IPP3」を搭載。高速アプリケーション処理CPUの負荷を低減し、動画の高速早送りやブラウザ画面のスムーズなスクロールなどを可能にした。ネットワークなどで配信される様々な映像に対して伝送レートに応じて最適な補正をかけることもできる。
13年1月からサンプル出荷を開始し、2月から量産する予定。まずスマートTV、車載スマートディスプレイから供給する。スマートPOS端末や学校向けスマートディスプレイ、サイネージディスプレイなどのスマート端末での需要を見込んでいる。前工程は台湾のTSMCに、後工程は台湾系など複数のファウンドリに委託する。2―3年で数千万個の販売を見込んでいる。
開発したシステムLSIは40ナノメートルCMOSプレセスを採用。高速アプリケーション処理CPUと高速並列メディア処理プロセッサを並列に連携させて動作させる同社独自のユニフィエ技術をベースに、両回路のほか、テレビ復調、ストリームI/O、メモリー制御、AV入出力処理の各回路を1チップ化。従来の高級型と実用上、遜色のない性能を持つ普及型スマート端末用システムLSIに仕上げた。
1チップ化によりスマート端末の信号処理回路の消費電力を、これまでより約30%削減できた。また、スタンバイマイコン、Ether―PHYの周辺LSI2個を不要にした。外部メモリーも1ギガビットDDRを4個から2個に削減。1ギガビットフラッシュメモリー1個と合わせて3個にし、実装面積を約60%削減した。
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