空調システムの電力低減用MEMS2軸フローセンサー

　オムロンは、空調システムの電力消費の低減に貢献できるＭＥＭＳ２軸フローセンサーを開発し、１０日から出荷を開始する。

　１５年５億円の売上げを見込んでいる。野洲事業所（滋賀県野洲市）で生産する。

　新製品は、風速だけでなく、風の流入角度を算出し、風向きも検出できる。風速検出範囲各軸プラスマイナス１.０メートル／秒、風速精度プラスマイナス３％ＦＳ、風向検出範囲０―３６０度、風向精度プラスマイナス１５度（０/３ミリ／秒時）。出力データ種類は瞬間値、移動平均値、最大値、最小値。風向きを検出することで、無駄な方向に風が吹いていないか常に監視でき、空調効率の最適化が可能。独自の立体流路構造により、ダストを分離してセンサーチップへの影響を低減できる。

　動作電圧４.５―５.５Ｖ、２線式ＲＳ―４８５通信インターフェイス装備。パッケージサイズφ６０ミリメートル、高さ３４.７ミリメートルと既存の風速、風向計と比べ小型。３２台まで同時接続してデータを取得できる。複数設置で部屋全体の風の流れを見える化できる。

　２軸フローセンサーを２台使用し、９０度向きを変えて計測することで、３次元での計測が可能なツールをオプションで用意した。