電波プロダクトニュース



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11月22日 121122_02 マキシム 半導体集積回路 専用IC 自動車機器用

車載カメラ接続用高速シリアルリンクソリューションのチップセット


 米マキシム・インテグレーテッドは、車載カメラ接続用の高速シリアルリンクソリューションの提案を強化している。このほど、同軸ケーブル1本で車載カメラとECU(電子制御ユニット)などを接続できるチップセットのサンプル出荷を開始した。

 同社ブロードバンドソリューションBUのバラゴパル・マヤムプラスビジネスディレクターは「当社が得意とする高集積化技術を駆使した新しい車載カメラ用リンクソリューションの提供で、リーダーとしての地位をさらに強めたい」という。  自動車のカメラ搭載数は増える傾向にある。車両前方/後方に加え、さらには車両上空からの俯瞰画像を作るため車両周囲に複数のカメラが搭載される。

 カメラ搭載は、画像を映すセンターコンソールなどのディスプレイシステムまでケーブル接続する必要がある。カメラ台数が増加すれば、ケーブル本数も増加。燃費/電費悪化を招く重量も増す。

 そこで、車載カメラとディスプレイシステムなどのECUを結ぶ接続技術は、複数の信号を束ねて1本のケーブルで伝送する、シリアル通信が一般的になっている。

 マキシムでも03年から車載カメラ向けシリアル通信用チップセットを展開。車内に多く存在するノイズに強く、3ギガbpsの高速通信を実現するパラレル信号をシリアル化する「シリアライザIC」とシリアル信号をパラレル信号に戻す「デシリアライザIC」のサーデスチップセットで、欧米を中心に業界トップクラスの市場実績を積み上げてきた。

 そしてこのほど、同軸ケーブル1本で伝送できるサーデスチップセットを開発し、さらなるシェア拡大を狙う。

 これまでのシリアルリンクでは、ノイズに強い2線式のツイストペアケーブル1本が用いられた。これに対し新製品では、ツイストペアケーブルより細く、安価な同軸ケーブルでも安定した通信を実現している。重量、コストを40%低減できる。  「またケーブルが細く、フレキシブルなため配線も自在に行える」(同ディレクター)。最大25メートルの伝送距離でも3ギガbps伝送が行え、バスやトラックなどの大型車にも応用できる。

 カメラ側のシリアライザ「MAX9271」(16ビット)は5ミリメートル角サイズと小さく、モジュール内に実装が可能。22ビットのシリアライザ「同9273」(6ミリメートル角サイズ)もラインアップする。


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