121109_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月9日 |
121109_02 |
富士通セミコンダクター |
半導体素子 |
ディスクリート |
一般産業用 |
窒化ガリウム(GaN)を用いたHEMT等のパワーデバイス
富士通セミコンダクターは、13年後半から窒化ガリウム(GaN)を用いたパワーデバイスを本格量産すると発表した。サーバー用電源向けなどから出荷し、16年3月期にGaNパワーデバイスで約100億円の売上高を目指す。
GaNを用いたパワーデバイスは、従来のパワーデバイスに比べ、オン抵抗が小さく、高速スイッチング動作が行えるといった特徴を持つ。サーバーやパソコン、産業機器などの電源に用いることで、電源の高効率化、小型化に貢献する。
富士通セミコンダクターでは、大口径化、低コスト化が容易なシリコン基板上にGaNを形成し、GaNパワーデバイスを量産する技術開発に09年から着手。会津若松工場6インチウエハー量産ラインを立ち上げ、11年には特定の電源関連パートナー企業向けに試作デバイスの提供を行ってきた。
このほど、同社はGaNによる高電子移動度トランジスタ(HEMT)を作製し、サーバー用電源で2・5kWの高出力動作を実証。13年後半からの量産化にメドをつけた。
実証では、GaN HEMTを用いた評価用電源回路で、シリコンによるパワーMOSFETを上回る変換効率を確認。また、力率改善回路部にGaN HEMTを搭載したサーバー用電源を試作し、2・5kWの高出力動作に成功した。
「今回の結果は、GaNパワーデバイスの高電圧、大電流用途への道を開くものと考えている」(同社)。
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