121003_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月11日 |
121011_02 |
昭和電工/大阪大学 |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
印刷で自由にパターン形成が可能な銀ナノワイヤインク
昭和電工は、大阪大学の菅沼克昭教授と共同で、印刷により自由にパターン形成が可能な銀ナノワイヤインクを開発した。このインクに光焼成技術を組み合わせることで、高い安定性を持つ透明導電パターンをフレキシブルなフィルム上に形成可能となる。
銀ナノワイヤインクは、透明でシート抵抗の低い導電膜を形成できるため、タッチパネルなどの透明導電膜用ITO(酸化インジウムスズ)の代替として期待されている。
だが、従来の銀ナノワイヤインクは、インク性状から印刷によるパターン形成が難しく、基板にコーティング後、熱処理とエッチング加工が必要なため、耐熱性の低い樹脂基板の使用が困難で工程も複雑という課題があった。
今回、インク性状に改良を加え、さらに密着性を向上させたことで、樹脂基板などにも自由に回路の印刷が可能となった。さらに、同社が導入した米NovaCentrix社Photonic Curing技術を用い、瞬時に焼成させ、導電性の発現に成功した。銀ナノワイヤを用いた導電膜はITOと異なりインジウムが不要のため、資源制約の問題がない。
同社は銅と銀のハイブリッドインクも開発した。銀インクは高価でマイグレーションが大きいという課題がある。
同社開発のハイブリッドインクは、銅ナノ粒子に少量の銀ナノ粒子を添加したもので、このインクを用い印刷されたパターンをPhotonic Curingで焼成することで、銀インク並みの導電性が得られ、マイグレーションの抑制にも成功した。従来の銀インクやペーストの代替品として使用可能。
銅と銀のハイブリッドインクは、今月からサンプル出荷開始する。
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