0603サイズで静電容量2.2μF実現の積層セラミックコンデンサ

　太陽誘電は、スーパーハイエンド商品として、０６０３サイズで業界トップレベルとなる２.２μＦの静電容量を実現した積層セラミックコンデンサを商品化する。スマートフォンやタブレット端末などに向けて、玉村工場（群馬県玉村町）において月産１千万個体制で量産を開始し、年内に同４千万個に増強する予定。サンプル価格は１５円。

　新製品は、同社の材料技術や積層技術に代表される最先端技術を駆使し、従来同社の０６０３サイズ積層セラミックコンデンサの最大静電容量であった１μＦから２倍以上向上させた。

　開発した背景には、小型モバイル機器では、電源回路向けのデカップリング用途として小型の積層セラミックコンデンサが使用されているが、高性能化が進むＩＣを安定駆動させるため、デカップリング用途の積層セラミックコンデンサには小型形状を維持したまま大容量化することが求められている。

　同社は、８４年のニッケル電極大容量積層セラミックコンデンサの商品化以来、材料技術や積層技術などを高度化することで積層セラミックコンデンサの小型化、大容量化技術を進展させている。

　１０月２日から千葉・幕張メッセで開催されるＣＥＡＴＥＣ　ＪＡＰＡＮ　２０１２では、今回の新製品に加え、１６０８サイズで４７μＦ、１００５サイズで２２μＦなども出展。同社の技術の粋を集めて静電容量１００μＦに到達した１６０８サイズ品も紹介する。