120924_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月24日 |
120924_01 |
新日本無線 |
ユニット |
センサーモジュール |
移動体通信機器用 |
マルチモードのマイクロ波センサーモジュール等2種
|
新日本無線は、マイクロ波センサーモジュール製品で多機能化、小型化を図った製品拡充を実施し、新規用途開拓を強化。主力の産業用途向けに加え、安心、安全、介護、省エネといった成長分野で売上げを伸ばす。16年3月期には現状の3倍となる年間10億円の売上高を目標に掲げる。
マイクロ波センサーは、物体の有無の検知のほか、物体までの距離や速度なども検知することの可能なセンサー。物体の有無を検知するセンサーとして広く用いられる赤外線センサーでは難しい、数百メートルといった広範囲の検知が行えるなどの特徴を持つ。
30年ほど前からマイクロ波センサーモジュール製品を展開する新日本無線では、昨今のセンシングニーズの高まりを受け、同製品展開の一層の強化を決定。特に成長が見込まれる防犯などの「安心」、河川監視などの「安全」「介護」「省エネ」といった四つの用途を重点分野に設定した。
「1―2年前から新しいコンセプトで、より幅広い用途に対応する製品の開発を進めてきた」(定塚孝執行役員マイクロ波コンポーネント事業本部長)。
このほど、新開発コンセプトに基づいた新製品2種を開発。「WaveEyes(ウェーブ・アイズ)」のブランド名で10月から生産を開始する。
新製品2種のうち1種は、以前から新日本無線が得意とする河川監視などより規模の大きいシステム向けの製品「NJR4232」。同製品は、三つの検知モードを1製品で実現する「マルチモード」が最大の特徴。従来は1製品で「遮断検知」など1種類の検知のみの対応に限られたが「マルチモード対応の製品はほかに聞いたことがない」(同社)と独自機能を実現した。
従来、アナログ制御していたセンサー後段の制御部をデジタル化することで「遮断検知」「速度計測」「距離計測」の3検知モードに対応。3モード対応により各種システムの付加価値向上に貢献する。
例えば、従来は「遮断検知」による侵入の検知に限られた侵入者検知システムに導入すれば、物体の移動速度や距離計測によって通過した場所が特定できることで、侵入したのが「人」か「動物」かなどを判別しやすくなる。
もう一つの新製品「NJR4262」は、より小規模なシステムにも搭載できる省サイズを追求したドップラセンサーモジュール。送信部と受信部を1チップ化するなどし、従来製品に比べ体積を3分の1に小型化した。物体との接近/離反を識別でき、外灯のオンオフ制御など向け。
定塚取締役は「赤外線センサーでは、難しい広範な検知や速度計測による、より高度な制御機能を持つ外灯を実現できる。また、高度な解析が必要になるが人の呼吸や心臓の動きも非接触で検知でき、高機能な介護/見守りセンサーも実現できる製品」と位置付け、多様な用途へ提案を進めていく。
|