GPSとGLONASSをカバーするアンテナ「GPA-GS400」

　ミツミ電機はこのほど、ＧＰＳ周波数帯域とＧＬＯＮＡＳＳ周波数帯域をカバーする、ＧＰＳ―ＧＬＯＮＡＳＳ用アンテナ「ＧＰＡ―ＧＳ４００」の開発を完了し、１３年４月から量産開始する。

　ロシアの人工衛星ＧＬＯＮＡＳＳのサービス開始により、ＧＰＳ衛星に加えてＧＬＯＮＡＳＳ衛星も全世界で受信が可能となった。車載ナビゲーションシステムでは、一つで様々な測位システムに対応したアンテナが求められ始めており、ＧＰＳとＧＬＯＮＡＳＳの両衛星サービスに対応するアンテナを開発したもの。

　特徴は（１）一つのアンテナでＧＰＳ／ＧＬＯＮＡＳＳの二つの信号が受信可能（２）ＧＰＳとＧＬＯＮＡＳＳ信号は１出力で対応（３）既存のＧＰＳアンテナと同等の低背化を実現している。用途は、ＧＰＳ／ＧＬＯＮＡＳＳ対応車載ナビゲーションシステムおよびその他のナビゲーションシステム。

　主な仕様は、受信周波数帯域は１５７５.４２メガ―１６０５.３７５メガヘルツ　。総合利得２８ｄＢｉ　ｔｙｐ（２３ｄＢｉ　ｍｉｎ　Ｅｌｅｖａｔｉｏｎ９０度）。出力インピーダンス５０Ω。出力ＶＳＷＲ１.３ｔｙｐ（２.０ｍａｘ）。消費電流２０ｍＡ　ｔｙｐ。出力ケーブルとコネクタはカスタム仕様。外形寸法は本体寸法が５１.６×４４.５×高さ１１.１ミリメートル、ブラケット寸法が９０.０×９０.０×高さ０.８０ミリメートル。

　サンプル価格は３万円（消費税別）。生産計画は、１３年４月から中国の天津三美電機（天津市）で月産１千個を予定。

　ＧＬＯＮＡＳＳ衛星は、打ち上げが継続して行われており、ロシアのほかに欧州でも、利用が見込まれている。