電源電圧1.2Vで2016サイズの温度補償水晶発振器（TCXO)

　日本電波工業は、電源電圧１.２Ｖで動作する２０１６サイズ（高さ０.７ミリメートル）の温度補償水晶発振器（ＴＣＸＯ）を開発した。サンプル開始は１０月、量産は１３年３月を予定。

　スマートフォンやタブレットなどの携帯端末は、高機能化・多機能化に伴い、増大する消費電力を抑え長時間連続駆動させることが急務であり、その解決策の一つが使用部品の低電源電圧化・低消費電力化による駆動時間延長。

　新製品は、同社既存品のＴＣＸＯの電源電圧が１.８Ｖであるのに対して、１.２Ｖの低電源電圧で、消費電力約２０％減（２６メガヘルツ　出力の同社ＴＣＸＯ比）を達成し、しかも周波数温度特性プラスマイナス０.５ｐｐｍ（最大）（マイナス３０―プラス８５度Ｃ）とＧＰＳ用ＴＣＸＯとしての安定度を維持している。

　対応周波数帯は１６メガ―４０メガヘルツ　で、迅速なサンプル対応のため、五つの標準周波数（１６.３６８メガ／１６.３６９メガ／１９.２メガ／２６メガ／３８.４メガヘルツ　）を用意する。

　この製品は、１０月２日から千葉・幕張メッセで開催される「ＣＥＡＴＥＣ　ＪＡＰＡＮ　２０１２」に出展する。