120830_05
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月30日 |
120830_05 |
東レ |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
植物由来原料50%以上のバイオマス樹脂製品「エコディア」
東レは28日、環境配慮型バイオマス樹脂製品「エコディア」について、植物由来のデンプンを原料とするポリ乳酸樹脂(PLA)を50%以上使用した「高植物度グレード」を開発したと発表した。
米国の電子製品環境評価ツール「EPEAT」の対応が必要となる複写機の給紙トレー向けに9月から販売を開始。その後、OA機器および電子製品向けに拡大する。
12年度に100トン、15年度には1千トンの販売を目指す。
同社の「エコディア」は、ポリ乳酸100%では成形性や耐久性が十分でないため、独自技術で成形加工をしやすく家電製品、自動車用途に汎用性の高いABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂と組み合わせ、環境配慮型でありながら実用性の高い樹脂製品として販売している。
一方、環境意識の高まりから、PLAの比率アップが求められている。しかし、物性と加工性を確保すると、PLAの比率は30%が限界であった。補強用の鉱石である「タルク」を添加する方法もあるが、生産効率も悪く実用性がなかった。
これに対し、樹脂・ケミカルグリーンイノベーション相良考太郎室長は「当社独自の均一に微分散する相溶化剤を開発、PLAの比率を50%に高めてもABS樹脂との混合が良く、30%品と成形加工性が同等な高植物度グレード樹脂の製品化に成功した。耐久性、強度などが高度にバランスし、汎用性も高いことが特徴である。この点を訴求し、米国版グリーン購入法実施を追い風に、市場投入したい」と語る。
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