低入力電圧動作で最大5A出力対応のDC-DCコンバータ

　リニアテクノロジーは、正／負双方の電圧を安定化する、低入力電圧動作が可能な最大5A出力対応のDC―DCコンバータ「LT3959」を発売した。産業機器、自動車、医療機器、通信機器など向け。価格は１千個購入時3.05ドルからとしている。

　新製品は、動作入力電圧範囲が2.5Vから40V。6A/40Vのパワースイッチを内蔵し、最大96％の変換効率を達成する。電圧帰還エラーアンプとリファレンス電圧を２組備え、正／負どちらの安定化出力電圧も生成できる。１組の電圧帰還エラーアンプとリファレンスは正の出力電圧用、もう一組は負の出力電圧用で、両方で１本の帰還ピンを共有する。

　100キロ―１メガヘルツ　の範囲で選択可能な固定周波数で動作。外部クロックにも同期でき、設計者はサイズ、性能、コストを最適化するために、様々なインダクタやコンデンサを選択できる。

　電流モード制御により、広範囲の電源電圧と出力電圧にわたり、安定した動作を得られる。セラミックコンデンサを使用でき、システムレベルで小型化できる利点もある。パッケージは5×6ミリメートルサイズの36ピンQFNパッケージを採用している。