4m角のSMDタイプ金属系磁性材料採用のパワーインダクタ

　太陽誘電は、金属系磁性材料を使用したパワーインダクタ「MCOIL」シリーズに、4ミリメートル角のSMDタイプを追加した。中之条工場（群馬県中之条町）において月産1千万個体制で量産を開始した。サンプル価格は50円。

　この商品は、小型・薄型化と高性能化が進むタブレットPCや、ウルトラブックに代表されるノートPCなど薄型デジタル機器の電源回路向けチョークコイル用途のパワーインダクタ。独自の金属系磁性材料と高度なプロセス技術を融合させることで、業界トップレベルの直流重畳特性と小型・低背化を両立させたスーパーハイエンド商品。「MDMK4040T2R2」（インダクタンス値2.2μH、直流重畳特性4500mA）は、同インダクタンス値の同社従来品「NRS4012T2R2」（同1650mA）と比較して直流重畳特性を約2.7倍に向上させており、機器の高性能化に大いに貢献する。

　既にMCOILは、５月には２ミリメートル角のSMDタイプ「MDMK2020」、チップタイプ「MAMK2520」をリリースしており、スマートフォン向けの商品として好評を得ている。