電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月10日 120710_02 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 一般産業用

導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ


 日本ケミコンは、電解質に導電性高分子と電解液の双方を複合使用した導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ「HXAシリーズ」を開発した。高い信頼性と耐電圧が要求される車載電装市場や産業機器市場に向けて、サンプル対応を開始した。13年1月から量産を開始する。

 導電性高分子材料の見直し、形成方法の最適化をはかり、さらに導電性高分子材料と相性の良好な新規電解液を採用することで、酸化皮膜の修復性と高信頼性を実現した。

 ESRは、低ESRタイプのアルミ電解コンデンサ(125度C対応)に対して約10分の1相当の20―120mΩ、漏れ電流は従来の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの約20分の1に低減した。

 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサは低ESR特性、高許容リプル電流、幅広い温度範囲で特性が安定している。その一方で、酸化皮膜の修復性に乏しく、外部ストレスによる漏れ電流の増加やショート故障が発生する可能性がある。

 アルミ電解コンデンサは、酸化皮膜修復性に優れ、低漏れ電流で高耐電圧を特徴とするが、低ESR化には製品サイズの大型化を誘発する上、低温領域においてESR特性が悪化すること、電解液の蒸散によりドライアップに至るなどの性質がある。

 新製品は電解質の導電性高分子と電解液の双方を使用することで、導電性高分子アルミ固体電解コンデンサとアルミ電解コンデンサの両特徴を併せ持つことが可能になった。

 25―63V定格で10―330μFをカバー。ESRは20―120mΩ/100キロヘルツ 。耐久性は125度C4千時間。サイズはφ6.3×5.8ミリメートル、φ6.3×7.7ミリメートル、φ8×10ミリメートル、φ10×10ミリメートル。


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