スマートメータ等920メガHz帯無線通信向け超小型SAWフィルター

　TDKは、920メガヘルツ　帯の無線通信向けに超小型のSAWフィルターを開発した。既に販売している920メガヘルツ　帯チップアンテナとのセットでスマートメーター向けなどとして販売する。SAWフィルターは中国の無錫工場において月間10万個で量産を開始した。

　SAWフィルターは、電波干渉の影響を避けるためにも最も有効で、特に携帯電話（LTE）の電波干渉を考慮した減衰特性を有している。

　サイズは3ミリ角×1.1ミリメートル。Ｒｘフィルター「B3921」は、915メガヘルツ　の減衰量が20dB（デシベル）。帯域内のロスが2.3dB。Txフィルター「B3916」は、帯域内のロスが1dB（最大）。

　既に販売しているチップアンテナは、8×3×1ミリメートルと小型で高効率。周波数調整が容易である。

　同社では今後、普及が本格化すると期待されるスマートグリッドにおけるスマートメーターの無線通信で用いられる920メガヘルツ　帯に対してSAWフィルターとチップアンテナのセット使いを提案していく。