32ビットマイコンRXファミリのエントリ版「RX220グループ」

　ルネサスエレクトロニクスは、32ビットマイコン「RXファミリ」のエントリ版製品「RX220グループ」（11品種）のサンプル出荷を開始した。家電のほか、スマートフォンやカメラなどのモバイル機器、産業機器、計測器など向け。サンプル価格は265円から。

　RXファミリは、従来の16―32ビットマイコン領域をカバーする同社ミッドレンジ向けマイコンファミリ。今回の新製品は、16ビットマイコン並みの低価格ながら、32メガヘルツ　動作時約50DMIPSという高い性能を低消費電力で実現する。 　8メガヘルツ　までの低周波数領域でCPUだけを動作させた場合、量産中の低消費電力版製品「RX210グループ」の半分以下に消費電力を削減する。

　1.62Vの超低電圧から5.5Vまでの幅広い電圧への対応や、家電の国際安全規格ＩEC60730準拠への対応が可能な安全機能も内蔵している。

　RX220グループの上位版となるRX210グループや、RXの高機能版「RX630グループ」（最大動作周波数100メガヘルツ　）と高い互換性があり、搭載機器のアップグレードも容易に行える。 　量産は12月から、13年12月には月産100万個を予定している。