120531_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月31日 |
120531_01 |
ローム |
半導体素子 |
ディスクリート |
自動車機器用 |
150度C対応のショットキーバリアダイオード
ロームは、150度Cの高温環境下でも熱暴走しないショットキーバリアダイオード(SBD)を開発し、今月から月産能力100万個で量産を開始した。車載・電源機器の回路用に供給する。車載・電源機器の回路に使われていたファストリカバリダイオード(FRD)に比べ、順方向電圧(VF)を約40%削減でき、低消費電力化が可能。電気自動車(EV)やハイブリッドカー(HEV)などの回路の省エネ化が図れる。
同社は量産を始めたSBDのバリアメタル部の材質を変更。
新しいメタルに最適な製造プロセスを採用することで逆方向電流(IR)を従来のSBDの100分の1に低減し、業界トップクラス、FRD並みの低IR化を実現。高温環境下でのSBDの使用を可能にした。
従来のSBDで17mA(150度C60V時)だったIRを0.bmAと100分の1以下にした。
熱暴走なくす
超低IR化により、これまでのSBDで生じていた高温環境下での熱暴走をなくし、高温環境下でも使用できる。同社SBDの低VF品よりVFは高いものの高温環境下で使えるため、車載・電源機器の回路に採用されている整流ダイオードやFRDからの置き換えが可能。VF特性もこれまでのFRDに比べ約40%削減した。低VF化によって発熱を抑えることができ、パッケージも小型化。従来のPMDS(5026)パッケージからPMDU(3516)パッケージにワンサイズ小型化。実装面積で64%削減した。既に1月からサンプル出荷を開始。サンプル価格50―200円/個。工場は前工程がローム・ワコー(岡山県笠岡市)、後工程はローム・ワコー・エレクトロニクス(マレーシア)、ローム・インテグレイティッド・システムズ(タイ)、ローム・コーリア(韓国)の3工場で行う。
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