120522_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月22日 |
120522_01 |
パナソニック デバイス |
半導体素子 |
光半導体 |
一般民生用 |
BD用ラテラルハイブリッド型3波長半導体レーザー
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パナソニック デバイス社は、業界初のラテラルハイブリッド型三波長半導体レーザーを開発し、9月から量産を開始する。
再生用青紫色レーザー(出力20mW)と再生用赤色(同15mW)・赤外二波長レーザー(同15mW)を独自の5.6φDカットCANパッケージ(5ピン)に1パッケージ化した。これまでのブルーレイディスクドライブやブルーレイディスクプレヤー向けの光ピックアップの小型化、コストダウンの要望に応えた。
まず、月産300万個のブルーレイディスクプレヤー市場で10%のシェアをつかみ、現在10―15%のシェアを持つ再生ブルーレイ市場で20―25%のシェアに高める。3年後には、再生ブルーレイ市場でシェア50%を目指す。記録再生用二波長レーザーでは既に84%のシェアを持っている。
前工程は、北陸工場魚津地区(富山県魚津市)で、後工程はパナソニック デバイス インドネシア(ジャカルタ)でそれぞれ行う。青紫色レーザーは魚津工場の2インチウエハーライン、二波長レーザーは同4インチウエハーラインを使用。9月から月産30万個で量産を開始する。
2年前から、旧三洋電機の青紫色半導体レーザー技術と旧パナソニック セミコンダクター社の二波長レーザー技術を持ち寄り共同開発してきた。今回のラテラルハイブリッド型三波長半導体レーザーを使えば、赤外、赤色、青紫色の3チップの半導体レーザーを使用する場合に比べて光学系を簡素化、部品点数を約5割削減でき、工場ラインの短縮化が可能。青紫色レーザーと二波長レーザーの2チップ構成では、3チップ構成に比べ部品点数削減は約3割だった。
青紫色レーザーと二波長レーザーの発光点をヒートシンク上に横一列に発光点間隔精度(横方向)±10マイクロメートルと、従来の2倍の高精度の90マイクロメートルの等間隔で集積した。
ヒートシンク上の青紫色レーザーに赤色レーザーと赤外レーザーを集積する従来のバーチカルハイブリッド型三波長レーザーに比べ、光ピックアップの設計が容易。割高の青紫色レーザーの小型化が可能で、低コスト化を実現。発光部をヒートシンクに近接でき、放熱にも有利にした。
また、従来は二波長レーザーがジャンクションダウン組み立て、青紫色レーザーがジャンクションアップ組み立てだったのをp電極の耐熱性を高め、青紫色レーザーもジャンクションダウン組み立てができるようにして統一した。
光利用効率の低下を補う再生二波長レーザーの高出力化技術も確立した。5ピン高密度パッケージで各チップ独立駆動およびモニター用フォトダイオード内蔵を可能にした。
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