車載用途向け16ビットデルタシグマ型ADコンバータ

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本TI）は、高集積が特徴の車載用途向け16ビットデルタシグマ型ADコンバータ「ADS1115―Q1」のサンプル出荷を開始した。リファレンス電源、プログラマブルゲインアンプ（PGA）、発振器などを内蔵する。価格は１千個受注時2.60ドル。

　新製品はプログラムコンパレータを集積し、過電圧／低電圧のスレッショルドによるモニター機能を実現する。そのためハイブリッド車や電気自動車の電池監視システム、油圧・燃料センサーなどの車載用途で、柔軟な設計、基板面積の縮小などに貢献する。

　3ミリメートル角サイズのMSOP―10パッケージを採用。車載向け規格で製品認定され、-40―+125度Cの動作温度範囲を提供する。

　サンプリングレートは最大毎秒860サンプル（860SPS）。内蔵する発振器、低ドリフトのリファレンス電源、PGA付きの4チャンネルマルチプレクサが広範囲の入力をサポートする。

　動作電源電圧は2―5.5V。2Ｖ電源、860SPS動作時の消費電流は150μAとなっている。