28ナノプロセスによる低消費電力「Cyclone V FPGA」

　米アルテラ社は、28ナノプロセスを採用し、低消費電力、低コストを特徴とするFPGA「Cyclone　�X　FPGA」の出荷を開始した。これにより、同社の28ナノ世代FPGAの全てのファミリーで製品出荷が始まったことになる。

　Cyclone �Xは、台湾TSMC社の28ナノLP（ローパワー）プロセスで製造され、コスト要求の強い量産用途で要求される低消費電力、低コストニーズに対応する。産業機器や通信機器、自動車などのアプリケーションでの採用が見込まれる。

　従来世代品に比べ、最大4割低い動作消費電力、最大３割低い静的消費電力を実現。また、搭載するシリアルトランシーバは、1チャンネル当たり88mWの消費電力で5ギガbpsの速度で動作し、1.8W未満で4千MIPS以上の処理性能を実現している。

　400メガヘルツ　DDR3に対応したハードメモリーコントローラやマルチファンクションをサポートするPCI　Express　Gen2ハードIPブロックなどを統合している特徴もある。

　Cyclone　�Xファミリーには、ロジックのみを搭載した「Ｅ」、3.125ギガbpsトランシーバ内蔵の「GX」、5ギガｂｐｓトランシーバ内蔵の「GT」のほか、ARMベースプロセッサを搭載した製品バージョンがある。