120322_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月22日 |
120322_03 |
日立製作所 |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
一般産業用 |
炭化ケイ素(SiC)適用の鉄道車両インバータ用モジュール
日立製作所は、シリコンに代わるパワーデバイスとして注目されている炭化ケイ素(SiC)を適用し、鉄道車両インバータ用3.3kV/1200A小型ハイブリッドモジュールを開発したと発表した。従来のシリコンで構成したモジュールに比較して、3分の2に小型化されている。
SiCは、現在主流のシリコンに比べ、絶縁破壊電界強度が約10倍高く、高耐圧である。このような特徴からパワーデバイス用材料として注目され、開発が進んでいる。
現在、鉄道インバータは、国内では1500V架線用といった高電圧向けが多く、高い耐圧を有するパワーモジュールの小型化が求められている。
09年に日立は、ショットキー接合とpn接合を組み合わせた構造を採用した3kV級SiC―SBD(ショットキーバリアダイオード)を開発し、これを搭載したパワーモジュールも開発した。
今回、SiC―SBDとSi―IGBT(シリコンによる絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を新たに開発し、組み合わせた鉄道車両インバータ向け小型・高耐圧・大電流のハイブリッドモジュールを開発した。
SiC―SBDでは、シミュレーションでデバイス構造を最適化することにより、損失と漏れ電流を改善し、電界強度を緩和した。これによって単位面積当たりの電流量を増やし、信頼性を向上することに成功した。
Si―IGBTでは、シミュレーションによって、デバイス特性の最適化を図った。
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