120322_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月22日 |
120322_02 |
TDK |
ユニット |
記憶ユニット |
一般産業用 |
シングルチップソリッドステートドライブ「eSSDシリーズ」
TDKは、産業用途などで求められる長寿命、高信頼性を実現したシングルチップソリッドステートドライブ(SSD)「eSSDシリーズ」を開発した。17ミリメートル角サイズのパッケージで、民生機器や産業機器などの小型化に貢献する。4月から月産10万個規模で量産し、1年後には月産20万個の生産を目指す。
eSSDシリーズは、高耐久を誇るシングルレベルセル(SLC)NANDフラッシュメモリーと、SSDコントローラを積層し、1パッケージ化したシリアルATA(SATA)3ギガbps SSD。
同コントローラには、産業用途など組込み分野で実績がある独自開発の「GB Driver RS3」を採用。強力なエラー訂正機能や対電源遮断アルゴリズム、データランダマイザ機能、オートリフレッシュ機能などを実現する。容量は1ギガバイトから4ギガバイトまでそろう。
これまでテレビなど民生機器や、OA機器、産業機器などでフラッシュメモリーを組み込む場合、フラッシュメモリーとメモリーコントローラを別個のチップとして実装していた。eSSDシリーズでは、これを1チップ化でき、基板サイズや実装コストなどを大幅に削減できる。同社では「基板サイズで最大で3分の1程度に削減できる。また、フラッシュメモリーの調達負担も軽減できる」とする。
フラッシュメモリーと同コントローラを1チップ化した製品は、既に市場にも出回っている。だが、スマートフォンなどのマルチメディアデータ格納用途向けの大容量追求型製品が多く、組込み分野で求められる高信頼性、長寿命を満たす製品は少なかった。新製品は、これらの組込み用途での需要を見込んで開発。テレビや多機能プリンタなどでの高速起動用SSDや、NOR型フラッシュメモリーの代替などでの採用を想定する。
パッケージは、17ミリメートル角サイズ208ボールBGA(ボールピッチ=1ミリメートル)を採用。読み出し速度毎秒55メガバイト、書き込み速度毎秒30メガバイト(いずれも4ギガバイト容量品)の高速アクセスを実現。評価環境としてmSATAモジュールやmSATA―SATA変換基板なども提供する。 |