高耐久性/高電流対応のコネクタ用圧着ターミナル

　日本モレックス（神奈川県大和市、廣川克巳社長）は、医療機器や家電製品、ネットワーキング、通信機器、電源など端子の頻繁な抜き差しが必要なアプリケーション向けに、高耐久性で高電流対応のコネクタ用圧着ターミナル「Ｍｉｎｉ―Ｆｉｔ　Ｐｌｕｓ　ＨＭＣ（Ｈｉｇｈ　Ｍａｔｉｎｇ　Ｃｙｃｌｅ＝高耐久挿抜性）」を発表した。

　新製品は、同社の電線対基板・電線対電線用コネクタ「Ｍｉｎｉ―Ｆｉｔシリーズ」に適用のメス型圧着ターミナルで、最大挿抜回数１５００回と高耐久性を持ち、１極当たり最大１３.０Ａの高電流に対応可能。細長く、ディンプルを持った端子デザインは同社の特許によるもの。製品サイズを同社標準のＭｉｎｉ―Ｆｉｔ用ターミナルと同等に抑えたまま、より大きなコンタクト面積や長い有効嵌合長を確保することで、接続信頼性を向上している。

　電線対電線／電線対基板で利用可能な３種類の電線サイズ（１６ＡＷＧ、１８―２０ＡＷＧ、２２―２４ＡＷＧ）を用意。同圧着ターミナルは既存のＭｉｎｉ―Ｆｉｔリセプタクルとプラグハウジング、Ｍｉｎｉ―ＦｉｔおよびＭｉｎｉ―Ｆｉｔ　Ｐｌｕｓ　ＨＣＳヘッダーと組み合わせて使用でき、同社の既存圧着工具と互換性があるため新たなツールを用意する必要がない。

　用途は、診療機器や画像診断機器などの医療機器、ハブ、サーバーやルーターなどのネットワーキング／通信関連、家電／白モノ家電、デスクトップ／タワー型コンピュータ、電源装置、自動販売機、ゲーム機など。