120313_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月13日 |
120313_02 |
三菱電機 |
変換部品 |
モーター・アクチュエータ |
自動車機器用 |
SiC素子をインバータのパワー半導体に使用したEV駆動用モーター
三菱電機は、モーター駆動部であるインバータのパワー半導体素子を炭化ケイ素(SiC)にし、モーターの筐体に内蔵した「SiCインバータ内蔵モーター」を開発し、業界最小の電気自動車(EV)駆動用モーターシステムを実現した。
最近、インバータなどに使用されるパワー半導体は、損失が少なく高耐圧、高耐熱などの優れた特徴を有するSiCの採用が盛んになってきた。
今回、三菱電機は、インバータのスイッチング素子としてSiCを全面的に用いた。SiCは、従来のシリコンに比べ、約10倍の絶縁破壊強度を持つことから、薄型化して電気抵抗を下げることで低損失化が可能となり、インバータの損失を従来比50%以下に低減した。
インバータ部分は、モーターと外径寸法が等しい円筒形にし、モーターと同軸上に並べて筐体内部で両者を配線接続した。これによりモーター駆動システムを大幅に小型化し、従来品に比べて体積を50%減らした。
モーター部にはネオジム磁石を用いた永久磁石モーターを採用した。集中巻構造の巻線を採用することにより、広げた鉄心にコイルを巻いてから丸める三菱電機の独自技術「ポキポキモータ」の適用が可能となり、モーター部の小型化を実現した。また、各部の形状や組み合わせを最適化することで、モーターの出力を約5%向上させた。
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