NFC（近距離無線）の第2世代ICコントローラ「ST21NFCA」

　スイスのＳＴマイクロエレクトロニクスは、ＮＦＣ（近距離無線通信）の第２世代ＩＣコントローラ「ＳＴ２１ＮＦＣＡ」の量産出荷を開始した。パッケージ形状は４.５×４.５ミリメートルのＢＧＡ６４か５×５ミリメートルのＱＦＮ３２。

　「新しいＩＣコントローラは、セキュリティが確保された非接触のアプリケーションや次世代スマートフォン用に最適」と同社は説明する。

　米国の調査会社ジュニパーネットワークによると、ＮＦＣ技術を利用した今年のトランザクション（処理業務）市場は世界で３００億ドルの規模と予測、モバイル決済で主流の技術になるという見方が強い。読み取り／書き込み、ピア・ツー・ピア、カードエミュレーション・モードなどのサポート、ＮＦＣはスマートフォンを通じて、革新的なサービスや個人ベースのマーケティングメッセージを提供できる。

　ＳＴ１２１ＮＦＣＡは、ＳＴマイクロのほかのセキュリティチップと互換性があり、ＳｅｃｕｒｅＡＲＭ　ＳＣ３００　３２ビットコアをベースにしており、５１２キロバイトから１.２メガバイトの範囲でフラッシュメモリー容量が選択できる。

　ＳＴ２１ＮＦＣＡコントローラは、ＳＴ３３コントローラと併用することで、ほぼ全てのＮＦＣの用途に使用でき、スマートフォンメーカーや携帯電話サービス事業者の要求を満足させる。

　企業の開発コストを最小化し、市場投入時間を短縮、ＮＦＣ市場の将来の需要に対応できる。