120301_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月1日 |
120301_01 |
ルネサスエレクトロニクス |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
自動車機器用 |
41ナノ技術採用のフラッシュ内蔵車載マイコン「RH850ファミリ」
ルネサスエレクトロニクスは、フラッシュ内蔵マイコンとしては業界最先端となる、40ナノ製造プロセス技術を用いた車載マイコン「RH850ファミリ」を発表した。12年初秋に、第1弾製品として駆動系制御向け品のサンプル出荷を開始し、14年から量産する。「現状44%の世界車載マイコンシェアを、将来的に5割以上に引き上げるための主力製品」(岩元伸一MCU事業本部長)と位置付ける。
RH850ファミリは、旧NECエレクトロニクス時代から展開してきた「V850」をベースに、車載市場のニーズや旧ルネサステクノロジの技術ノウハウを反映させて開発した新CPUコアを搭載。現状、ミドルエンドからハイエンドの車載向けマイコンとして展開している「SH」「V850」の両ファミリの後継となる。
最大の特徴は、フラッシュマイコンとしては業界初の40ナノプロセスを採用する点。現在、フラッシュマイコンは90ナノプロセスでの生産が主流で、65―55ナノ世代プロセスへの移行が進みつつある段階。その中でルネサスでは、65―55ナノ世代よりもさらに1世代進んだ40ナノでの量産を実施し、性能、消費電力面などで他社に先行していく方針だ。
RH850ファミリでは、90ナノ世代では最大200メガヘルツだったCPUコアの動作周波数で最大320メガヘルツを実現。競合の55ナノ世代品に比べても15%程度、高い性能を達成する。さらにRH850は機能安全、高速演算、入出力処理と、車載分野で要求される三つの処理内容それぞれに最適化した3種のCPUコア(命令セットは同一)を用意。各コアを組み合わせたマルチコア品も投入していく。
|