120223_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月23日 |
120223_01 |
ラピスセミコンダクタ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
移動体通信機器用 |
スマートフォン搭載の各種センサーを低消費電力で統合制御できる世界最小ローパワーマイコン
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ロームグループのラピスセミコンダクタは、スマートフォン搭載の各種センサーや外付けセンサーを低消費電力で統合制御できる世界最小のローパワーマイコンを開発した。常時駆動の各種センサーをホストプロセッサから切り離し、今回のローパワーマイコンで制御することでホストプロセッサの負荷を軽減、ホストプロセッサの消費電流をこれまでの10分の1以下に抑えた。これによりスマートフォンを数日、充電しなくても使える。ラピスセミコンダクタの宮城工場で4月から月産30万個で量産を開始する。サンプル価格300円/個。各種センサーを接続できる専用サブプロセッサの量産は業界で初めて。
開発したローパワーマイコン(サブプロセッサ)は「ML610Q792」。0.22マイクロメートルのエンベデッドフラッシュプロセスを採用し、オリジナル8ビットRISC CPUコア「U8」(4メガヘルツ)、16ビット乗除算用コプロセッサ、64キロバイトフラッシュROM、4キロバイトRAM、8キロバイトロギングRAMを搭載。加速度、地磁気、温度、赤外線、圧力、照度、近接、紫外線、X線などのセンサーやジャイロスコープ、ホールICなどを接続できるホストインターフェイスのIC Slave/SPI、センサーインターフェイスのICMaster/SPI、12ビットADCのほか、UART、GPIO、ExternalInterrupt、インターフェイスを備えた。
Haltモード時0.6μA以下、4メガヘルツ動作時900μAの低消費電流を実現した。動作電圧I/O1.65―3.6V、アナログ部2.5―3.5V。パッケージは業界最小の0.4ミリメートルピッチの48ピンWL―CSP(3.1×3.0ミリメートル)を採用。スマートフォンの小型、薄型、軽量化に応えた。
また、各種センサー用ドライバー/ファームウエアと歩数計、カロリー計算のサンプルソースコードを含め、推奨センサーを搭載したソフトウエア開発キットも4月から供給する。参考価格は7万円。
加速度センサーを使い、スマートフォンの状態を識別し、自動マナーモードに切り替える機能や歩数計/カロリー計算ができるヘルスケア機能、熱中症や紫外線対策などの環境データロギング機能などを簡単に付加できる。開発ボード単体でプログラムを実行することも可能。μEASEを経由してプログラム開発支援システムに接続すれば、オンチップデバッグを実行できる。Androidドライバーもサポート予定。
今秋にU8を拡張してビット幅を広げた16ビット汎用コア「U16」(6メガヘルツ)、96キロバイトフラッシュROM、4キロバイトRAM、アクセラレータ搭載のローパワーマイコン「ML610Q79Y」、来秋には「U16」(20メガヘルツ)、128キロバイトフラッシュROM、8キロバイトRAM、アクセラレータ搭載のローパワーマイコン「ML610Q79Z」のエンジニアリングサンプル出荷を始める計画だ。
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