120216_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月16日 |
120216_01 |
東レ |
電子材料 |
電子材料 |
移動体通信機器用 |
スマートフォンなどのタッチパネル向け指紋付着防止フィルム
東レは14日、独自のウエットコーティング技術による指紋付着防止フィルムを開発したと発表した。
スマートフォンやタブレット端末など、指で直接入力するタッチパネルでは、指紋汚れは視認性低下や筐体の外観を損なうことから、より高い耐指紋性も持つ材料へのニーズが高まっている。このフィルムはこれに応えるもの。
今回開発したフィルムは、表面に高はっ油性の均一な膜とナノ凹凸構造により、高透明性や光沢感を持ちながら、従来品より優れた耐指紋性を実現した。
開発を統括したフィルム研究所の恒川哲也所長は「これまでこの種のものは市場に出ているが、今回のポイントは、ナノテク技術を用い、ウエットコーティング法で優れた指紋防止フィルムを開発した。その特徴は(1)高はっ油性材料と開発した添加剤と組み合わせることで指紋汚れの“付きにくさ”を従来の半分以下レベルまで低減(2)表面形成した特殊なナノ構造により、指紋汚れをフィルム表面に分散させ“見えにくさ”を実現した」と語る。
同社は「従来、指紋汚れを防止する方法は、指紋汚れをぬれ広がらせることで見えにくくする親油型と、指紋汚れをはじくことで付着しにくくするはっ油型の主に二つの方法が検討されてきたが、十分な効果が見られなかった」とする。
実用化の時期について、同社は「まずは、この技術の市場評価を進め、課題があれば対応する。実用化は早くて来年度中と考えている」と話している。
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